
「そろそろ行くよ・・」 リビングで学校の課題に取り組み中の長女に声をかけ、家を出る。 主人の昼食は済んだ。午前中はプリクラ撮りに行く、と言って出かけた次女の昼食も用意した。長女と私は、ドームに着いてから食べるとして・・。あとは隣の実家に声をかけてから出かければOK。 「お願いしま〜す、行ってきま〜す!」 電車を何本か乗り継ぎ、途中、東武デパートでお弁当を買い、約二時間。ようやく西武ドームに到着した。今日は、季節が逆戻りしたかのように寒い。出がけに着るものに悩んだが、カーディガンでなくてよかった。 すごい! 駅からドームに向かう・・というよりももう、敷地の中に駅がある! という状態だ。改札から見て、ドームは左手。改札口の ほぼ正面には、ツアートラックと、大きな看板があった。皆、携帯やスマートフォンで撮影中。私たちもその中に混じり、写真を撮った。 それにしても・・すごい人だ! 横浜アリーナのときも、ツアートラック探して撮影したが、あの時は何だかのんびりしていたのに、今日の”ひしめきあいかた”と言ったら。 写真撮影の人混みをかきわけながら、当日券引換所へ行き、チケットと交換。スタンド1塁側Aブロック・・。1塁側入場口を探し、ゲートに並ぶと、やがて雨がポツポツと降り始め、開場時刻から数分遅れて入場が始まった。列は左手に流れてゆき、チケットを渡し、受け取り、ゲートをくぐる。すぐの右側に 「プレゼント受付」 というテントがあり、奥にいくつかプレゼントが置かれていた。あぁ、何か持って来ても良かったのかな、と思いながら進み、右カーブを上る。だいたいの座席の位置をチェック後、軽食を買い、着席した。 ここ、何人入るのかな?・・3万5千人? ドームといえば 東京ドームしか知らない私にとって、西武ドームでは、予想外だったことがある。 それは半屋外? 完全屋内ではなかったことである。屋根が完全に被っているのではなく、吹き抜けのようになっており、風が通るのだ。これは今の季節には寒い。夜になれば、もっと冷え込むであろう。 ステージセットに目をやると、恐竜の骨を模したセットが吊られていた。あばら骨のよう弓なりの白い骨に、あれは、頭? 頭のようなものが三つ。近くに照明器具も組み込まれている。スクリーンモニターは三箇所。ステージ中央からは、花道が出ていて、先端は、円い、小さなステージになっていた。 長女 「なんか、ヒマだねぇ〜〜」 お弁当を食べ終わるとそう言い、「いつもそうだよ、早く来て開演前に(席に人が埋まるのを見ながら) ボ〜っとしてる」 と答える。 アリーナに、三つ鉄塔があり、その高い塔を人が登っていった。照明スタッフだろうか。客席は少しづつ埋まって行き、開演時刻が迫る。 アナウンスが入り、照明が消え・・さあ、開演だ。 客席が一斉に拍手、立ち上がる。 一曲目は何? 「エソラ」 だった。 (エソラ) 桜井さん、濃いブルーのシャツとジャケット。ここからだと・・何メートルくらいだろう。目鼻は見えない。あらっ、ここから見ると桜井さん、ちょうど(照明の鉄塔の)枠の中に入っちゃうよ。 エソラ・・って何のことか考えてみたけど、皆は何だと思う? 何かの略かな? everyone , everyday , song , love ・・・. 皆、歌が大好き、愛してる。 空へ届け、空へ、空へ! ソラエ、ソラエソラエ・・エソラ?? わからないのもいい。わかったときもまたいい。そう思ってる。 (箒星) (youthful days) 桜井 「ミスターチルドレンです! え〜、今日は・・寒い、ですけど、心は あったかくしてください。 次の曲は、L、O、V、E です」 (LOVE) 最初の三曲がアップテンポだったのに対し、今度はバラードが続いた。 (GIFT) (Everything 〜It's you〜) Everything、私は、この曲でファンになったんだよ! 聴いたことはあったけれど、じっくり聴いたのは2000年。発売日からずっとあとのことだ。 桜井 「どーもありがとう!! え〜、僕らは、もう少しで20周年を迎えます。 (会場拍手) 僕のほうこそありがとう・・。 今日は、いろんな曲を 出し惜しみなく、やりたいと思います。 これー、この照明、日本で一番 照明の数が多いんだって! (それに)負けないように、イチバンの曲を歌いたいと思います。 至らないところはありますが・・ ・・みんなにも、あるでしょ? いたらないところ!(笑) え〜、次の曲はー、 ツアーでやったことは無いです。 何かのマチガイで、どっかの小さいホールでやったことがある、かな?? そして、二度とやらないと決めた曲です。 (でも) 機は熟した・・かな? 華やかな世界で働く女性の・・あぁ、男性でも・・その中間のかたでも(笑)、 ・・の、心の葛藤を歌った曲です」 あぁ、あれだ。 イントロが流れる。 (デルモ) (End of the day) 桜井 「この間・・ミュージックステーションに出たんですけど・・ 春うた特集、って言って・・でも、何でこの曲が春うたなんだろうって思いながら、 何か肩身が狭かったんですけど、 番組側も俺らが出るから気、つかってくれてんのかな、とか思ったりして(笑)。 僕らの曲なのですが、 (それと同時に)みなさんの、・・おまえらの(笑)!・・曲です」 おまえらの!で客席も笑った。それはきっと、愛情のこもった ”おまえら!” だったから。 (終わりなき旅) 照明が消え、スクリーンモニターに、フィルムが流れる。次は何だ・・? エレキギターのイントロが聴こえ、来たーー! バーン! ステージから花火があがった。 (Dance Dance Dance) さあ、ここからまたハードナンバーですよ! (ニシエヒガシエ) (フェイク) 低音が響く。 一呼吸おくように、スクリーンに映し出されるメッセージ。 (365日) 365日のとき、後ろ・・たぶん20代の女の子たちだと思うけど、泣いてるみたいだった。そして、しるし。 (しるし) 桜井さん、花道を歩き、先端の小さなステージに立つ。ドラムセットが現れ、キーボードも用意され、ギターもベースも・・メンバー全員、小林さんも・・がそこに立った。 桜井 「みなさんと・・お近づきになりとうございます! 前に出てきたの・・この辺? 今日は・・僕だけだとネタが尽きてしまうので、あらかじめJENにお願いして・・」 JEN 「え〜〜、では、今日の”yahoo!トピックスをー”。 速水もこみちクンが、オイオリーブオイルをかけるんですけど・・オイオリーブオイル、 オイオリーブオイル。 ・・あ、”追う”、の”追い” です。ちゃんと言えば良かったですねぇ〜〜」 長女はウンウンと頷き、意味がよくわかったようだったが、私は細かいことがわからなかった。料理番組か何かで必ずやる・・ってことかな。そんなトピックスもあり、次の曲へ。 桜井 「ねえ〜・・」 メロディーをつけて、ねえ〜、と言う。もうわかる。 桜井 「ねえ〜・・、ねぇ〜〜・・」 3,4回、ねぇ〜と歌い、ようやく歌い始めた。 ・・じらされた! からかわれた(笑)! 早くして〜!って気持ちにさせられた。 ( くるみ) (Sign) 桜井 「メンバー紹介します! ベース! 中川敬輔! ギター! 田原健一! ドラム! 鈴木英哉! そしてキーボード! 小林武史! ・・みなさん、大きな拍手を!」 最後に自分の紹介を早口でして、次の曲へ。 桜井 「次はー。1999年に作った曲で・・ あの、山Pの ”HANABI” からの人は知らないと思うけど、 1994年に沖縄に行ったときに・・ これ、好きな人は好きなんだけど・・ビミョーだから。ホント、ビミョーだから。 無理に盛り上げなくていいから・・。 これを・・埼玉バージョンで。西武ドームで・・歌いたいと思います」 (1999年、夏、沖縄) 沖縄を思わせる映像が流れていた。 オリジナルの歌詞をちょっと変えて、沖縄でなく、この街でなく、埼玉、所沢、西武ドーム・・にして歌ってくれた。 5人が 花道から去り、曲が変わる。 (ロックンロールは生きている) (Round About〜孤独の肖像〜) (Worlds end) そして、長女が聴きたがっていたうちの一曲だ。やっぱり、これもなくちゃ! (fanfare) 続いてinnocent wolrd! もう、やらないかな?・・って思ってた。この曲はしっかり覚えている。だから歌える。いつものように、手を振り腕を振り、大合唱! (innocent wolrd) ミスチルは、カラオケで歌うと難しいから、歌うというよりも聴きこみたい、という感じ。innocent wolrd は、歌詞、完璧だけど、他の曲は1番と2番が混ざっちゃったり、ちょっとした出だしがわからなかったり・・で、あまり歌えない。あ、あと彩り、も大丈夫だ。 優しい歌のときのように、歌詞が出てくれるといいんだけどなぁ。桜井さんがリードしてくれるとか。 次回は やっぱり歌詞、印刷していこうかな。 桜井 「どうもありがとう! ミスター・チルドレンでした!」 照明が消えた。本編の終了だ。ずいぶん歌ってくれたと思うが、あっという間だった。 会場の立地のせいか、アンコールを待たずに帰る人たちが目立った。その気持ちもわかる! でも私はいつも待ってるよ。 そして再び、Mr.Children 登場! 桜井 「どーもありがとう!!」 え〜、ここは、僕に任せてくれるとのことで・・。 今(の時期)、レコーディングしてます。 曲を先に作って、あとはメンバーがそれにアレンジをしていきます。 僕の頭の中には、183・・6・・・・188曲? (客席に向かって) なんで俺より知ってんの?? 全部入ってまして。 何でも! リクエストにお応えいたします」 客席から、いろいろな声が飛ぶ。 ライブで盛り上がってきたとはいえ、とっても寒い。 客席に向かい、「息が白いぞ!」。手をこすり合わせていると 「ハエ飼ってんの?」 などとからかいながら話は進む。 桜井 「・・えっ? ごちゃごちゃで聞こえない!! それでは僕が用意してきた曲をー(笑)。 皆、普段は それぞれ違う生活をしている人たちが、 こうして 同じ場所で、一つの歌を歌う・・」 (ラララ) ラララ・・のところは、もちろん合唱。それぞれが、どんなラララを想っているだろう。 そして次は、彩りへと続く。 (彩り) この歌も好きだなぁ。ミスチルで一番好きな曲は?・・って聞かれるとホントに困るけど。この曲は歌える! 桜井 「♪ただいま〜」 客席 「♪おかえり〜!」 桜井 「♪ただいま〜」 客席 「♪おかえり〜!!」 これ、いい。 ミスチルが バンド活動休止したとき。桜井さんが入院したとき。そんなことを思い起こしながら、「♪おかえり〜!」って返した。 雰囲気は変わって、次は 光の射す方へ。 (光の射す方へ) (overture〜蘇生) もう終わりかなぁ・・歌い過ぎだぁ(笑)。 桜井 「この曲で、お別れにしたいと思います」 (祈り 〜涙の軌道) この曲、映画は観てないから、物語に感情移入は無いのだけれど、 迷ったら その胸の河口から ここからの4行にくると涙が出てくる。その4行だけが、どうしても、ダメ。 いつものようにメンバーが手を繋ぎ、腕をあげて、挨拶。客席の左へ、右へ。走りながら手を振る。見えないんだろうなぁ。でも、精一杯、手を振る。長女はぴょんぴょんと跳ねながら両手を振っていた。 桜井 「気をつけて帰ってね! ・・また会ってくれる?? 風邪、ひかないでね」 そういえば途中、恐竜の骨に一つ、紅い花をみつけた。 ひとつ、またひとつ。 幸せの花が咲きますように・・。 |