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過去の独り言


2002年12月22日(日) おばあちゃん

痩せていた。ひと目みたとき、かなりショックだった。
また泣きそうになった。いや、ここで涙してはいけない!
1ヶ月前に来たときとは違い、ベッドに横たわったまま窓辺を向き、
細い身体には、点滴、採尿、ほかにも管がつながれていた。
入院しているのは、主人の祖母。おばあちゃん。
おばあちゃんのお嫁さん、叔父と叔母たち、義弟、主人と私。
「つよしくん(義弟)は、いくつになったんだね?」 「30です。」
親戚どうしなので、どこの誰んとこの子は、もういくつだとか、
まだ独り身なのかとか、うちのもまだで・・など、しばらくその話題に花さいた。
おばあちゃんと皆の会話は、叔母がつなぐ。
耳が遠くなっているので、大きな声で、耳元でゆっくり話す。
叔母 「そういえば、おばあちゃん、26日、誕生日だけど・・いくつになるの?」
一息おいて叔母が振り返り 「30、だって。」 と言う。
不思議そうな空気が漂う。
・・え?そりゃぁ、サバよみすぎだってば・・。
叔母 「おばあちゃん、30才じゃないでしょ〜。」
そして数秒後、おばあちゃん、大きく首を横に振る。
「え、なあに?・・違うってよ。・・80だって。」
叔父  「さっきの、○○が30だっていうのが頭にあったんだろうね。」
叔母 「そうだね。」
おばあちゃんは、大きく、今度は肩を揺らして・・笑っているようだった。
叔父 「80・・っていえば、お祝いがあったよなぁ。・・何だっけ、喜寿じゃなくて・・。
傘って書いて・・ありゃ、何て読むんだ?」
携帯電話片手に部屋を出、検索し始めた。漢字変換機能を使って調べるらしい。
「わかった、わかった、傘に、じゅ、で”傘寿”だ。」
あ〜!
いやだ、バカなのは私たち。大人が7人もいて・・。
でも、叔父は気付いてたかな?
さっき、30、じゃなくて傘寿・・って言ってたんだね。
傘寿。傘の字が八十の形に似ていることから、だって。
病院の 天井みつめ 今日も行く
もうすぐ、お正月だよ。
がんばろうぜっ!・・おばあちゃん!



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