
| 一昨日は あんなに静かだった横浜アリーナが、今日は人、人、人・・・! 正面入り口前も、歩道橋も、人でいっぱいだ。 アリーナ敷地と道路の間には 金属製の仕切りが立てられていて、脇まで回らないと敷地内に入ることができない。 建物の真正面にいた私たちは、Uターンするように歩道橋下あたりまで戻って列に並んだ。「奥へお進みください。奥へ・・・」 と、拡声器からの声が響く。チケット確認、荷物チェックを済ませ、ようやく建物に入った。 妹 「見て見て! すごいよ、お花〜!」 ロビーには、お祝いの花々。入って正面すぐの場所に、横一列に並んでいた。雑誌社、FM社など 関係各社の文字が並ぶ。 ほら、”笑っていいとも”で、出演おめでとう のメッセージとして贈られる、あんな感じの花たち。通常なら、控え室に飾られるものなのだと思うが、こうして私たちにも、華やかさの おすそわけ・・・嬉しい! 花の列の、右端へ歩いて行き、全部見て歩くことにした。 花たち からも、”おめでとう” ”いらっしゃい” ”ありがとう” って、いろんな声が聞こえてくるみたい。 席は、センター席後方。あまり期待はしていなかったけれど、思ったよりもステージに近い。今までで2番目にいい席かもしれない。 横浜アリーナでは、通常 ”アリーナ席” と呼ばれるステージ前の客席を ”センター席” と呼び、ブロックごとに少しずつ、傾斜がつけられている。 私 「けっこう見えそう〜!・・・立つとダメかな? 座ったままならいいのになぁ〜」 私の席の前の人は、石ちゃん(石塚さん)みたいな 大きな人だった。その前の列にも、ちょうど視線の先に男性がいて・・・立ち上がると見えないかも。でも、何とか! 首の隙間から見るぞ。 7時をほんの少し過ぎた頃、ライトが消え、イントロが流れた。 色の薄い アコースティック・ギター を抱えた桜井さん。 濃いピンク色のマフラー。頭には巻いていないけど、ライオンのタテガミのように見える。白っぽい、長袖ハイネック・カットソー。ジーンズの足下は・・・スニーカーだろうか。肉眼では、人差し指くらいの大きさだった。 その後ろに、JENのシルエット。客席から見て、右がナカケー、左が田原さん。 JEN、長髪だ。 1曲目で、もう? 最初の曲は、「彩り」 だった。 普通の人々の、日常風景が浮かぶ。 会社員であったり、工事現場で働く人だったり、買い物するお母さんだったり。おじいさん、おばあさん、ちっちゃな子供・・・。 普段、カーステレオで聴いていても、外の風景に溶け込み、違和感がない。 次は、and I love you.まだ始まったばかりなのに、桜井さんは、汗びっしょり。 ここで、ピンクのマフラーを外した。そして、youthful days! 桜井さん、ハンドマイクのみになり、走り出した。うわ〜また走ってる・・・喜んでいいのかな? ステージを囲むようにして、細い通路があり、ステージサイド、バックステージにも席がある。あの席は、後ろ姿だけだから、と敬遠してしまいがちだが、どうやら今回は違うようだ。 桜井 「こんばんはー! ミスター・チルドレンです。 ・・・え〜、やっと、ホームグラウンド、横浜にやってきまして・・・ この、横浜アリーナに至っては、ホームな感じで、 僕達、○○、△△・・・いろいろなところでやりましたけど、 ここは (公演回数が) 多いです。 (今日は)仲間も、観に来てまして・・・多少の安堵感と緊張感とがあります。 今日は、Mr.Children、1人も欠けることなく! やって参りました。 ・・・JEN! ここで、じゃあ・・・」 JENがドラムセットから離れ、ちょっと前に出る。 JEN 「後ろにいましても、じゅうぶん、デカイです。 ・・・この度は、お騒がせいたしまして申し訳ございません。 今日は、ウチの母親も来てまして・・・おかーさん?」 桜井 「というわけで、では・・・あ! 大事な人を忘れてた、・・・小林武史!」 キーボードを担当していた小林さんが、立ち上がって軽く会釈をした。 桜井 「なんか、話がとぎれとぎれなんだけど・・・最後までつきあってください!」 挨拶のあと、「Another Story」、「もっと」。 いつの間にか、黒いカットソーにグレーのベスト になっていた。 華奢な、クロスのネックレス。指輪は、小指にもしていた。ピンキーリングかな。スタンドマイクで歌い始めたが、「もっと」 の途中からハンドマイクに持ちかえた。 そして次は、「いつでも微笑みを」。会場は手拍子に包まれた。 途切れることなく、小林さんのピアノ・ソロ。ステージ上部に、横長のスクリーンがあり、そこに小林さんの弾いている手元が映し出された。「PIANO MAN」。この曲、CDで聴くよりもステージでのほうが引き立つ。山本さんのサックス・ソロも入った。 管楽器も、あたたかくていい。今回のアルバム、「HOME」 でさらにそう思った。 「ランニングハイ」 と続き、次はアコースティック・ギターの桜井さん。何と、ジョンレノン 「イマジン」。会場から歓声があがる。スクリーンに、英語詩と日本語訳が映る。 そのまま、「CENTER OF UN I VERSE」 へ。 次は、「Dance Dance Dance」! ここでビックリ! 仕掛け花火がバーン! 客席の私たち、サビの部分では、いつものように手を左右に振る。 「フェイク」、「Any」 と続く。桜井さん、いつの間にかベストを脱いでいた。 Any も、最初アコースティック・アレンジから入り、2番からバンドサウンド。でも・・・どう? 私は原曲のままがいいな。他の曲もそうだけど、あのイントロにドキドキするから。 歌い終わると彼は、深くおじぎをした。 客席の、いろんなところから 桜井さーん、と呼ぶ声がする。女性ばかりでなく、男性の声も。 妹 「叫ぶよ、叫ぶよ! せ〜の! ・・・ん? 叫ぶよっ! ・・・さくらいさーーーーん!!」 えっ?! 叫んだ。本当に。 私の左横で、ピョンピョン飛び跳ねたり叫んだり。どっちがミスチルファンなんだろう? と思うほどだ。 ここで、メンバー紹介となった。 客席から見て、ステージ左側から順に紹介。 バイオリン、ビオラ、チェロ の皆さんを1人ずつ、フルネームで紹介。 桜井 「よく覚えといてね。僕らのアルバムで、しょっちゅう登場してるから。 ・・・こないだは、スガシカオさんのに参加してましたけど、ちょっとジェラシー」 「沖さ〜ん!」 右斜め後ろから女性2,3人の声がする。沖さん(バイオリン)の友人だろう。「聞こえたかな?」って、嬉しそう。 桜井 「キーボード、小林武史!」 小林さん、立ち上がって会釈。 桜井 「小林さん・・・明日、誕生日なんだよね」 紹介は続く。 桜井 「サックス! 山本拓夫! ・・・KIND OF LOVE の 「抱きしめたい」 をやってくれています」 「トランペット! 西村浩二!」 「コーラス! 登坂亮太! 彼は・・・僕がよく行くカフェでアルバイトしてまして、 話を聞いてみると、歌をやっててCDも出してまして・・・今日と明日、お願いしました。 今日は〜時給650円で(笑)! カフェの時給は??」 登坂 「900円です(笑)」 桜井 「昨日〜、僕 そのカフェに行ったんですが、お休みしてたんですよ、彼」 彼、モノマネも上手いんですよ、と桜井さんが言うと、 「桜井さんも上手いですよ」 と振る、登坂さん。桜井さんは、”俺に振ってどうする” という風に言ったが、ASUKAさんのモノマネを始めた。 桜井 「ポイントは、オットセイの気持ち」 オットセイの鳴き声をしてみせ、そのままASUKAさんの歌の一部を歌う。 桜井 「ASUKAさん・・・すみません」 両腕を脇に揃え、”きょうつけ” の姿勢で、後ろを向いて深く一礼。 桜井 「え〜、ここで、カバーを1曲・・・やりたいと思います。 Mr.Children とは、兄弟のような、バンドの曲、”to U”。 今日サリュちゃん? 来てないよ。 ・・・で、サリュちゃんのパートを、皆さんに歌っていただこうと思いまして」 会場からは、え〜? どうしよう? うれしい〜! うそー♪ と嬉しいのと不安なのとがミックスされたような雰囲気が感じらる。 歌詞がカンペキにはわからない! そんな心配をしていたけれど、スクリーンに歌詞が映し出された。 この曲を聴くと、ap bank fes の風景が重なる。 「to U」 「タガタメ」 「ポケットカスタネット」 アコースティックギターから、スタンドマイクへ。 ゆっくりと天井を仰ぐ。 そして、ここで初めてエレキギターに持ち替えた。ブルー地、にキラキラした花模様のギター。ギターストラップは、白のフェンダー。 「終わりなき旅」 エレキのみで歌い始めた、と思ったら、止まった。 あれ? そういう演出・・・なのかな。 心配になるちょっと前に、再び歌い始めた。続きからではなく、最初から。 間違っちゃった、ってことかな。やがて他のパートも加わり、バンドサウンドに。 そして、「しるし」。 今度は、黒っぽいアコースティック・ギターだ。 あっという間に終了。ライトが消え、ミスチルメンバーも、ツアーメンバーも、ステージをあとにした。 アンコール。桜井さん、白いTシャツに着替えて登場。 いいなぁ、白、似合うよなぁ・・・と思っていると、後ろの女性からも、「やっぱ、白、似合うよね!」 という声。 心の中で、うんうん! と頷く。 桜井 「ツアー中も、レコーディングをしてまして・・・コレがまた! いい曲で」 え〜! やってくれるの〜、ちがうの〜?? 桜井 「・・・と言っても、話だけなんですけど」 そんな話をしながら、アンコール曲へ。 桜井 「こんなタイトルですが、タイトルとは真逆の想いがあって・・・」 「あんまり覚えてないや」 やや間があり、「蘇生」。 何度でも〜のフレーズは、私たちも一緒に合わせて歌う。”会場にお客さんがいないのに、歌う声が聴こえる”・・・と桜井さんが話していたのは、この曲だっただろうか。 「蘇生」 が終わり、最後の曲だ。 桜井 「ここでまた、”彩り” をやりたいと思います」 やった〜〜! と声に出さずに大喜び。アルバムの中では、この曲を一番たくさん聴いている私。 桜井 「・・・何かこう、自分たちの音楽をやっている意義みたいなのが感じられて、 この曲を早く演奏したいと思ってて、こうやってその日を迎えられて・・・ 些細なことを 確認するように 念を押すように 明日からみんなが学校行ったり、家庭や仕事場で、 この ”彩り” の想いが 流れて行くことを 願いつつ・・・」 イントロが流れる。 「彩り」。 「ただいま」 「おかえり」 を、「ありがとう」 「また会おう」 と歌う。 なんてことのない作業が〜 「今 僕の目の前の人の」 を 「今 僕の真後ろの人の〜」 と歌う、桜井さん。 ちょっとしたことなんだけど、これも嬉しい。 桜井 「Mr.Children でした! ギター!田原健一! ドラムス!鈴木英哉! ベース! 中川敬輔! ボーカル桜井和寿でしたどうもありがとう!!」 そしてミスチルメンバー、ツアーメンバーの全員が手を繋ぎ、その手を上へあげる。 拍手! BGMに、「ひびき」 が流れ、会場は 「ひびき」 に合わせて手拍子。 ツアーメンバーは、ステージから去り、ミスチルメンバーは、ステージの周りをゆっくりと一周した。一番後ろが桜井さんだ。 バックステージ席があるとはいえ、今日、よく回ったなぁ。 I love U のツアーの時に、ステージ左右を走ったあと、”ホントは、ぐる〜〜っと1周したい”・・・って話していたことを思い出した。 終わっちゃったなぁ。 時計を見たら、10時! 3時間も歌って、演奏してくれてたんだ。 今日のことに想いをめぐらせながら、席を立った。 ここからずっと、見てたよ。 日々の中の些細な工夫。 きっと そうやって 僕らは 支えられている。 いま、触れたもの。 さっき、食べたもの。 いま聴いた、音楽。 自分から始まって、家族、友達・・・地球の裏まで。 そう・・・すべては、つながっているのだから。 私がしている 小さな工夫も、 どこかの 誰かの 「彩り」 となりますように・・・。 |
