
| 駅を降りてすぐ、あちらこちらで 警察官が人々を誘導していた。警察官・・・それともガードマンなのかな。ネクタイまではよく見なかったから、正確にはわからない。人波のほとんどが皆、日産スタジアムへと向かう。前に、シフクノオトツアー
で来たときは、横浜国際総合競技場って呼んでた。現在は、日産スタジアム。外観も少々だけど変わっていて、何だかピンと来ない。 「席どこだっけ?」 私より10ほど年上の、彼女が聞く。 「アリーナだけど・・・後ろのほうだよ〜。見えないかもー」 私が答える。 ホント、あまりにステージが見えないと、来たことを後悔してしまうほどだ。どうか・・・少しでも、見えますように。 人待ち顔の人、トイレの行列、同じアリーナに向かう人。進みたい方向へ、なかなか進めない状況の中、ようやく アリーナへ辿り着いた。 「意外と前じゃない?」 「そ、そう?」 ブロックは、前からA、B、C、D・・・。一番左のカタマリが、ブロック1〜5。通路をはさんで、6〜 のグループ。ブロック内の番号配列は、右から1、2・・・と なっているようだ。調べては来たものの、思惑と少し違う。これ、毎回違うのだろうか。 私たちは、E6ブロックの左通路側。私は一番端だ。通路側は人がいないので、ここからならよく見えそう。あとは、前の人次第だな。 空はまだ明るく、左右のスタンド席を空方向に見上げると、平面的に・・・大きな絵画みたいに見えた。ステージの天井に、大中小のオレンジの光の輪が ”さんじゅうまる” みたいになっている。ドラムセットやギター、マイク、スピーカー。楽器たちの中で、黒いTシャツが忙しそうに動いている。 5時50分。鳥の群れがスタジアムの空に円を描く。上空を 飛行機が一機、通り過ぎる。 風が心地いい。 6時を過ぎ、アナウンスが入ると照明が消え、数分後、スクリーンに映像が流れ始めた。一斉に皆が立ち上がった。いよいよだ。 すぐ後ろの女の子の歓声が・・・ものすごい。 「キャー! 桜井さーーーんっ!!! かっこいーー!! キャ〜〜!!」 キャーじゃないな。ギャーだな・・・。 私も気持ちは負けてはいないが、声なんて出ない。 スクリーン映像は、今までよりもかなり短く、ほどなく、Mr.Children 登場! 来た、出た、出てきたっ! でも見えない・・・小林さんしか見えないっ! 最初の曲は 「彩り」。 やっぱり! 桜井さん、アコースティックギターで登場。ショッキングピンクのタンクトップに、同色の半袖Tシャツを羽織っている。下はジーンズかな。右手首に、クリーム色のリストバンド。 JENは濃いオレンジのノースリーブ。 2曲目、「名もなき詩」。 客席はキャー!! え〜〜? もうコレやっちゃう?? もしかして! セットリストこないだと違う?! やった〜〜! ♪あるがまま〜 から、客席も一緒に歌う。 3曲目、「星になれたら」。 懐かしい〜! この曲、発表は だいぶ前だが、私はファンになった年(2000年)に初めて聴いた。桜井さん、ステージを少し歩く。 続いて 「シーソーゲーム」! ♪恋なんて〜 チャチャ! チャ! CDと同じリズムを手拍子。 桜井 「こんばんはー! Mr.Children です。今夜は、最高〜の夜にしたいと思います。 一緒に、最高〜の、作品を、・・・作って行きましょう!」 会場、ざわめく。DVDになるってことかな、なんて声もどこかから聞こえてくる。 桜井 「・・・えー、・・・(少し早口で) ムリしなくていいからねv せっかくの スタジアムなので、 星が見えたり 飛行機が見えたり、周りの人の喜んでいる顔が見えたり、 そんなことも全部、楽しみながら 見てください。 今日は、あの、HOMEツアー ということで、 もっともHOMEらしいのは何か 考えまして・・・ 15年やってきたわけですけれども、短いな、って感じています。 これからあと10年は、やりたいと思います。 では、引き続き、HOMEらしい曲をやりたいと思います」 そして始まった曲は、「CROSS ROAD」。 スタンドマイク、アコギのソロで始まった。 CDと違って、バラードアレンジ。これが意外に! 良かった! 手帳に ”さんじゅうまる” をつける。 次は 「Tomorrow never knows」。うわぁっと歓声があがる。エレキギター、アコースティックギター、ピアノ。(山本)拓夫さんサックスソロが入って、ドラムも入る。 桜井 「えー、もう1曲やります。HOMEらしい曲、 ラブレター・・・、手紙、が出てくる曲ですが、 作った当時は、まだ (封書が) 62円で・・・。 歌の中に、”いいことばっかり あるわけない”・・・と出てきますが、 逆を言えば、悪いことばっかりは続かないので、 ここのところ、何日か、何ヶ月か、ヤなことばっかりだな、という人は、 悪いことばっかりは続かないよ、ということなので、 では一緒に ・・・my life」 「my life」 が流れる。そうそう、この曲も、好き! 次に、「ひびき」。 田原さんのギターソロから始まった。桜井さんは、アコースティック。手拍子が会場に響き渡る。そして「もっと」。 スクリーンは、ロボットがランタンのようなものに灯を入れる、キャンドルを灯す・・・そんな映像。 「HERO」、「イマジン」。イマジンでは、歌詞がスクリーンに映し出された。英語詞と日本語訳だ。 続いて 「CENTER OF UN I VERSE」。 次は、「Dance Dance Dance」! エレキ間奏の後、セットの上の方からバーン! と花火! この仕掛けも、いつもやってくれる。 バーン! うわぁ〜!! と大歓声。 そして 「フェイク」。 ♪すべてはフェイク〜・・・ と歌ったばかりなのに、♪そのすべて真実〜 と歌い始めた。「Any」 だ。スタンドマイクで始まり、途中、ハンドマイクに持ちかえる。この一瞬って、ちょっとドキドキ。 桜井 「あ〜〜、最高〜に気持ちいい。・・・ありがとう」 野外は、五感をくすぐるよね。 空、風、ざわめき、温度、湿度、匂い・・・。 桜井 「えー、ここで、 レコーディングも、一緒にしている、素晴らしい仲間を紹介します」 バイオリンから順に、ビオラ、チェロ、サックス、と紹介が続く。 桜井 「コーラス、登坂亮太!・・・昨日は (友人が) 60人!来てたんだって。 そして、プロデューサーでもありますキーボード、小林武史! そして、大事なメンバーであります」 「次の曲は、会場も 一緒にお願いします。 僕らは、ドゥワ〜・・・とか、ア〜ハ〜とか、やってますので・・・。 君と僕が出てくるラブストーリーなんですが、 君、僕を、僕たち、と複数形にしてやると、より、あつかましい感じ(笑)になります。 一緒にやりましょう!」 「口笛」。 スクリーンに歌詞が出る。会場が歌いはじめる。桜井さんは、客席に向かって呼びかけるような、話しかけるような仕草をし、皆が歌う。 この歌も大好きだよ。 優しくって、だけどどこか哀しい、祈りのような、ラブソング以外の匂いも、感じてるよ。 桜井 「どうもありがとう・・・! 明日のスポーツ新聞の見出しは、”6万7千人大合唱!!” ・・・って、ありえないでございます。 今の皆さんのステージ、何らかの思いに対する答えを 次の曲で表したいと思います」 桜井さん、エレキギターになった。エレキ、今日初めてかもしれない。「終わりなき旅」 が始まった。 そして、「しるし」、「Sign」。「ポケット カスタネット」。 何曲うたったかな。もうすぐ、おしまいかな・・・。 「Worlds end」 だ。ライトが、下から放射状になって動いている。綺麗だな。客席には、光るもの、やウチワ、を持った人がいなくて、上から見ると、これがまた素敵なの! 照明の、ふわっ・・・と点灯する感じもすごく好き。 深々とおじぎをして、メンバーはステージをあとにした。 どうもありがとう! おつかれさま! いったん着席し、しばらく休憩。 アンコールを待たずに帰宅する人たちもたくさんいたけれど、私は帰りませんよ。 しばらくして、再び登場! もちろん着替えてきた。桜井さん、白い長袖Tシャツ。両側に黒のリストバンド。 桜井 「どうもありがとう! うしろ! 行くよー!! 3階ーーー! ・・・わかってる!(笑) アリーナ! 行くよ!」 「Wake me up!」 だ。 あ〜、これ、やってほしかった! この曲、何かが始まるようなドキドキ感。 続けて 「Innocent World」。会場、一気にヒートアップ! 桜井 「今日はどうもありがとーう!」 いつものように、皆も歌う。桜井さんも歌う。アンコールになると、盛り上がっているんだけど、もうすぐ終わり・・・っていう寂しさもあって、それがプラスされて相乗効果。 Innocent World が終わった。あと1曲だな・・・。 桜井 「今日の 最後の お別れの曲です。 お別れと言っても、それは 始まりでもあって、 明日(あした)の 自分たちの 始まりとして、 別れの歌ですが、始まりを祝う 祝いの歌でもあります」 「旅立ちの唄」。 アリーナツアーの時、レコーディングしていた・・・っていうのは これなのかな。 桜井 「バイバーイ! また会おう!」 ラストは、ステージを4人で軽くジョギングしながら挨拶。 隣の彼女に 「ミスチルは、真面目だネ」 なんて、やや からかわれながら、ステージから彼らが見えなくなるまで手を振っていた。 |