

| 着席したのは開演1時間前。本当にこんなに人が入るのかと思うほど、客席はまばらだった。 時間が進むにつれ密度が高くなり、親子連れ、カップル、妊婦さん、友人同士。半分・・・まではいかないと思うけれど、男性も多い。 前の2席と、左隣2席が空席で、”まだ来ないのかなぁ” と心配しながら、会場を見渡す。 これ、ライトがあたると綺麗なんだよなぁ・・・。横断幕もウチワも、ペンライトも1つもなくって、それがまた照明の効果をあげている。 6時には、前も隣もやって来た。何だか一安心。あたりを見る限りでは満席だ。 「お待たせしました。ミスターチルドレン ドームツアー2005・・・」 そのアナウンスで、キャー。 次に照明がおちて、キャー。 舞台にミスチルメンバー、サポートメンバーが入ってきたのか、すぐまた歓声。 イントロが流れ、桜井さんが歌い始めると、また”キャー”。 1曲目は、そう。 「LOVE はじめました」 意外な選曲に、客席がまた騒ぐ。 ・・・そう来たか、桜井! 「アイ ラブ ユー」 だものね。”LOVEはじ” が来るのも予想は出来たはず。なのに、当てられなかった。ギターをかき鳴らし、”これだったんだよ・・・!” って、あの瞳で、笑いながら歌っているかも。 続いてエレキギターのイントロで 「Dance Dance Dance」! ちょっと懐かしい。私が初めて観たビデオ、それも東京ドームだった・・・に入ってたっけ。 ここでまた予想外の出来事。花火。♪満たされた〜バーン! うわぁ〜〜と声が上がった。 次は、「ニシエヒガシエ」。前回のこの曲では、”こわ〜い・・・” という演出だったが、今日はベーシックに歌っていた。 桜井 「こんばんはー! ミスターチルドレンです」 深々とおじぎをする。 桜井 「照明さん・・・上のほう(2階席・3階席)も照らしてください。はい・・・」 2階、3階にもライトがつく。 お客さんを確認するかのように見上げ、MCに戻る。ここまででもう、ステージを走り回っていて、でも疲れた様子はない。深めのブルーのボタンシャツ。その下は、黒いタンクトップ、だろうか。 そしていよいよツアーアイラブユー! 「跳べ」。 この曲でも、走る走る! ハンドマイクで歌う。走りながら、両腕を翼のように広げる。 どの曲からだったか忘れてしまったけれど、上に羽織っていたシャツを脱ぎ捨て、黒のタンクトップだけになった。ちょっとドキッとした。・・・こんな遠くから観てるのに。 そして 「イノセントワールド」。いつものように皆、歌う。時折マイクを客席に預けながら、桜井さんも歌う。いつごろからなのかな、皆でこの歌を歌うようになったのは・・・。 スクリーンに客席が映し出されれば、そこにタッチしながら。 野外で雨が降れば、両腕を広げて。 桜井さんは歌い終えると、ステージ中央で深々とおじぎをした。アコースティックギターを持ち、上着を羽織る。 桜井 「かっこいいーーって言って!」 客席 「かっこいいーー!!」 とお客さんと掛け合いをしながらのMC。 桜井 「ステキーーって言って! ・・・でも言ってもらいたい言葉なんてホントは何にも無いんですけど」 なんて言いつつ、曲は、「言わせてみてぇもんだ」。 演奏が終わると、また話してくれた。 桜井 「次の曲は・・・呼びかけの曲なんですけど、 ♪ヘイ ジュード〜 とか言おうと思ったんですが・・・やめました。 えー、ステージ上でもこうやっていろいろ迷っているわけですよ。 これは自分たちの音楽に対する、姿勢を歌ってるんじゃないかと最近思います。では・・・」 「くるみ」 がアコースティックギター1本で始まった。何度も何度も、”くるみ” の部分を繰り返す。 「CANDY」 「靴ひも」 「隔たり」 と、アルバムナンバーが続く。 ドーム、ということで、音響面は期待していなかったけれど、思ったよりもずっと音がきれい。それに桜井さんの声もよく出ていた。 次は 「ファスナー」。 スクリーンには、ファスナーが次々に開き、いろんな景色、物が出てくる様子が映し出された。 そして 「モンスター」。 ステージ後方に、ロボットのような宇宙人のような巨大コンピューターのような、奇妙なものが現れ、顔の部分が円いスクリーンになっている。出てきた瞬間、うわっ、と驚き、ジーっと見入ってしまった。時々、一瞬、牙をむいた怪獣が映る。 ”Knock Knock!” では、もちろん腕を振り上げる。 私の周辺では実現しなかったが、「さあ どんな叫び声をあげようか?」 のすぐあとは、「キャー! ギャー!!」 と叫ぶつもりだった。 そして 「ランニングハイ」。 タイトルのごとく、走り回る桜井さん。スクリーンに映った姿も見つつ、走る彼を目で追う。本当によく走る。走っている曲のほうが多いのではないかと思ってしまう。 桜井 「えー・・・タイトル通り、走ってますが、ステージは、端から端まで100mあるんですが、 年々この距離が長くなっているような。本当は、もっとぐる〜〜っと1周したいです。 ・・・今日は、そこ(桜井さん左手)の はじ が何故だか濡れてたんですよ。言い訳ですが。 転ぶといけないので、思わず止まってしまいました」 「次の曲は・・・えー、唯一、僕に任されているところでして・・・ 僕の”心の譜面台”には、何曲か候補がありまして」 アコースティックギターを抱えている。桜井さん、”心の譜面台”を強調。客席は皆、何にするか考えている様子だ。私もいろいろ考えたが、出てこない。そして、始まったのは 「君が好き」。アコギ1本での演奏だった。 今回は、ギターだけでの演奏が多く、そういえば、もっと指で弾けるようになりたい・・・って言ってたっけ。 ブルースハープ(ハーモニカ)演奏もいくつかあって、好きな楽器だって話してたね・・・。 音楽雑誌の記事の、そんなことをふと思い出しながら、次は 「ラララ」。 この曲も、皆で♪ラララ・・・と合唱した。聴いてるだけじゃなくて、一緒に歌うって、素敵! 「蘇生」 では、♪何度でも〜 と歌い、次は 「Worlds end」。 「Hallelujah」 でまた合唱。この曲の終わりの頃、客席が♪ハ・ハ・ハ・ハレルヤ〜と歌っている中、桜井さんは違うメロディーを歌い始めた。「and I love you」 だ。アイラブユー と ハレルヤ の声が重なってゆく。バンドの音が入り、私たちは聴く体制になる。 ああ、そろそろ終わりかな。淋しいな・・・。 心の中で、ちょっと今日のライブを振り返ってみた。場所は3塁側1階席。いい音だった。桜井さん、声の調子も良さそうだったし、たくさん話してくれた。よく走ってたなぁ〜。 オペラグラス忘れてきちゃったのは残念だったけど、ステージもスクリーンもよく見えたし、支障はなかったと言っていい。 桜井 「どうもありがとう!!」 ステージの照明が消え、メンバーもいなくなった。 何分か間があき、私たちは座った。やがて手拍子が広がって行き、右隣のリズムに合わせ、手を叩く。本当に出てこないかも? とちょっと思い始めた頃、ステージに彼らが現れた。 桜井さん、白いワイシャツに着替えていた。(他のメンバーを見ていなくて申し訳ありません) サポートメンバーを、浦さん、修ちゃん、サニー と順に紹介し、そのあと、ミスチルメンバーの名前を呼んだ。 中川さんの時には、”ナカナカナカケー!” と言い、最後は短く、いつものように”桜井和寿でした” だった。 そして、演奏は始まった。 アンコールは、「未来」。これも皆で歌った。 2曲目は 「僕らの音」。 そうだよ・・・。この2曲、歌ってなかったじゃん。大好きなのに。 桜井 「そして、これが、最後の最後の曲になります。 この曲の最後の言葉が、今の僕たちの気持ちです」 「潜水」 だった。アルバムで聴いたときは、何だかヘンな歌だなぁ、と思っていたが、こうコメントされて聴くとまた違ってくる。 心の中、「潜水」の♪ラララ・・・が流れる。 そして、BGMには 「sign」 が聴こえてきた。客席が皆、sign を歌いはじめた。 届いてくれるといいな 君のわかんないところで 僕も今 奏でてるよ メンバーは、ステージから会場を見渡していた。小さく、一緒に歌っているかな? ♪そんなこと考えている〜 の、”いる”の部分をスタンドマイクで桜井さんが歌うと、またキャーと歓声があがった。 私がファンになる前の一時期、愛をください・・・と歌っていたようだったミスチルも、今では逆に、たくさんの愛を届けてくれている。 地球の、宇宙の・・・どこの世界も皆、 ”I LOVE YOU” で満たされますように・・・。 |